魅惑のダイエット②

そんな【過食】により順調に太っていったわたしは、思い描いていたキャンパスライフからはどんどんかけ離れて行き…

友達もろくに作らずバイトに没頭して生きていました。

そこに転機が訪れます…。

なんと彼氏ができました!!!!

お相手は年齢ふたまわり以上、体型もふたまわり以上!!なビックサイズ!(笑)

わたし、女子だと認識されてるんだぁ…という感動と自分より大きなものに包まれる安心感(笑)

いま思えば恋愛、とは言い難いかもしれないですがものすっっっごく救われました。

その人はただのデブではなく、フレンチの道を極めた料理人でした。

そのときのわたしはお腹が空いている、というより脳が空いている、なんだか分からないけれど常に満たされていない…その欲求不満な衝動は食べることでしか抑えられなかったのです。けれど、そのひとは違う。同じデブだけれど、食べ物をちゃんと愛している。全身で「食べる」を楽しんでいる…。

わたしはもはや何を食べているのか分かっていない。糖のカタマリとしか見ていない。目からウロコでした。

そして、同じデブなら楽しんだほうがいいよねっ♪と、開き直りまして。

感謝の気持ちを忘れずに、「食べたい」とこころから思う物を「美味しい」と思う分食べる。

好きなひとと一緒に、楽しく食べる。全身で味わう。そうすればこころがちゃんと満たされる。

しあわせだなぁ、おいしいなぁ、と思うのはひさしぶりでした。

 

細かくいえば運動もしました。筋トレもしました。レコーディングもした。体重計もかかさず乗った。

 

だけど一番に「食」をうんっと楽しんで、自分のこころとからだを大切にする。そして自分を愛するために、すきなひとに愛されるためになりたい自分を強く想像する。そうして2年間過ごしていたらマイナス17キロ、できました。

せっかく女性に産まれたなら美しくありたい。昨日よりもきれいになるために今、行動する。

わたしと同じように苦しんでいるひとがいたらまずはダイエットをやめて、自分を全力で想いやって欲しいです。

ひとりじゃない。弱くなんかない。必ず抜け出せます。